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2007-08

お船の仕事『モニターケース』 - 2007.08.21 Tue

モニターを船外に付ける為のケースです。

ステンレスに、白で粉体塗装をかけました。
ほとんどの船は、ベースが白なので白い金物が意外に映えます。
ピカッとしたポリッシュも美しいですが
スッキリ白色も良い感じです。

多少、乱暴な扱いも平気なように粉体塗装にしています。

後ろには、配線コードを出す事と熱抜きのために上部に穴を開けました。
水が直接入らないようにフードで被っています。

モニターカバー

モニターカバー後

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LPガス炉とハンガーラック - 2007.08.20 Mon

かねてから鉄を叩くために、炉を作ろうと色々と調べ、やっと出来上がった。

本来、コークス炉が理想やけど、
①工場が狭い ②たまにしか使わない ③住宅も周りに有る事
④コークスの処理 ⑤まだまだ本格的には出来ない
等々の理由と
そとあそび用にあった小型のLPガスボンベが2本もあった。
使い道に困っていたので、これを活用する事にした。

バーナーは既製品で新富士バーナー プロパンバーナー S-2をMonotaroで購入。
たくさんの種類の中から、熱量が2000度と高く、
渦巻き集中炎というのが、考えている炉に上手く合いそうだった。

しかし、2000度といっても、アセチレンほどではないので
そのまま鉄を炙ってもどんどん冷めてしまう。
それに数本同時に炙りたいので、アセチレンで焼くのは面倒だ。

やはり、熱を貯めるためにも炉が必要で
コークスが何故良いか調べると、赤から白く輝く光が鉄を赤らめている事がわかった。
輻射熱っちゅうやつです。

そこで、耐火煉瓦を調べて出てきたのがイソライト。
問屋さんに問い合わせて、用途を説明して合いそうな物をチョイス。
なんかよくわからんけど、数ある中から選んで頂いた。

イソライト


今のところ小さいものしか作らないので、鉄板の上に小型に組んで
上と横に丸い穴を開けて、用途によってバーナーを突っ込む。
輻射熱を増やすためにカケラなどを入れる。

さあ、どうでしょうか~?

ガス炉


12㎜丸鋼で試すと思ったより早く赤くなって行く。
9㎜丸鋼を4本同時に炙る。お~、楽ちん。
熱が貯まると、かなりガスを絞っても大丈夫だ。結構省エネ?
まずは、思いつきで脚の先端部を作って、成り行きで形を考える。 

鍛鉄飾り脚


ハンガーバーの両端の飾りを考える。
何となく叩きながら、先を二つに割る事に。
でもタガネで割るほど技術がないので、鋸で切り分ける^^。
そして、焼いて叩いて曲げる。

鍛鉄飾り↑


クロスの部分をリベットで止めて、後は溶接屋なんで溶接~。

図案が浮かばなかったので、手が思うままに作りました。

アイアンハンガーラック


ま、自分の店で使う分やからね。修行です、修行。

イソライト、中々の優れものです。
専用のセメントが25㎏入りだったのでいっぱい余った。
また、作り直したり補修も有るやろうけど
もしも、使う人がいたら連絡下さいませ。

さあ、ええかげんお金になる仕事しやんな・・・。


車作りのお手伝い - 2007.08.14 Tue

溶接の弟子でもあるコージくんのレーシングカープロジェクト。
目標は8/14の富士スピードウェイのK4耐久レース。

基本的に一人での製作のため、途中一度だけフレームの溶接(スズキッド・アーキュリー120使用)をチェックした以外は見ていなくて、材料の供給や加工に僕の所に来て話し合うだけでした。

途中経過は、彼のブログやmixiの日記。と、たまにメール交換。
しかし、レースが押し迫ってからブログが更新されていない。

ヤマハの1000ccのバイクのエンジン。
動力の伝達とバックギアのためにワーゲン(カブト)のミッション。

この二つを繋ぐジョイントパーツを、ある人に遠方まで出向いてお願いしたが届かない。
それが無いためにフレームに積み込めないし、肝心なパーツの位置決め、マフラーの配管、アクセル、クラッチのワイヤーの配置、電気配線・・・。

全てが後回しになってしまっているらしい。

メールを送ると、「やっとそのパーツが届いたけどマフラーの配管で困っています。」と返事。
じゃあ、道具揃えて応援に行くわ~。

と、1日目の夜(8/10)

場所は、奈良の某所高級住宅地(別荘地?)でご近所に住む桑原氏のガレージを借りて製作中。
桑原氏は元TOYOTAワークスドライバーでクワハラ自動車のオーナー。

久々に見る車くんは、脚も出来ていてステアリング、ブレーキ廻りもほぼ出来ている。
『お~、よく頑張ったな~』
さて、エンジンミッションの組み立て。
繋ぐためのベルハウジングを作った鉄板がパーツに当たるから組めないでいた。
よっしゃ!
とガス溶断機を持って行ったのでガバッと開口する。
パーツを組み出したところに、新たな応援が来る。

オールドベンツ&ポルシェの専門ショップ「ヴェルケ」のお二人だ。

挨拶も適当に、一緒にエンジンとミッションを組むも
位置がずれていて組めない・・・。
しばらく考えて、ここは任せてもらって改造。
バッチリ組めて、積み込んだけど、もう朝方4時30分頃。
マフラーの配管は、翌日に・・・。

2日目の夜(8/11)

用事があったので11時頃到着。昨日と同じメンバー。

既存のエキマニを切り飛ばしてバラバラにしてフレームをくぐらせる。
上手くかわす事が出来たので、ガスで炙って出口を揃える。
作っていった部品でエキゾーストパイプを繋ぐ。
マフラーも切って繋ぐ。
予想以上の出来に満足~。
エキマニ

ドライブシャフトなど繋いで各オイルを供給。
バッテリーを繋いで「とりあえずエンジンかけよう。」
が!セルの音が空しく空回り。
プラグがスパークしていない・・・。
配線図を見ながらみんなでチェック。
あ!!?カプラー一つ抜けかけてる・・・。
無事、スパークプラグ点火!
あれ???
ガソリンが来てない。
キャブにガスを入れたら、ちょこっとかかる。
また、みんなでチェック^^。
ホースを繋ぐところが間違ってた・・・。
最近のバイクのエンジンは複雑でわからん。
コージくん、黙々とカウル製作。
無事エンジンがかかって、完全に明るくなって帰宅。
何故か、ワイヤー類担当になる。。。
フレームリア

3日目の夜(8/12)

午前中、明日の現場の金物を製作。

夕方にホームセンターによってワイヤー類購入。
ガレージに着くとショックな報告。
何とオイル漏れ・・・。
考えても仕方ないのでクラッチにかかる。
銅管をチューブにしてワイヤーを通し上手く組めた。
しかし、すぐにワイヤーが切れてしまう。
メイク&トライの繰り返し。
何となく、妥協点を見つける。
アクセルワイヤーを戸車を利用して取付。
我ながら素晴らしく出来る^^。
ヴェルケさん合流後、オイル漏れを誤魔化す。
ばらす時間がないから、シリコンなど酷使。
「明日、がんばりや~、ええ結果待ってるわ~」
と、最後のつもりでお別れの挨拶をして朝帰り。
カウルフロント


朝、工場で1時間ほど仮眠後、現場仕事に向かう。

午前中で仕事が終わるもクラッチワイヤーの事が頭から離れない。
これだけやって、ワイヤーのためだけにレースが終わるなんて許されへんな・・・。

別のホームセンターでパーツを買い込んでお昼に向かう。
ガレージではいつものメンバーが作業中。
顔を見るなり「またお会いできると思ってました~♪」って。。。『あのね』

またまた、メイク&トライの繰り返し。

ようやく、納得できる物が出来る!
これで切れても納得がいくやろ!

オイル漏れもとりあえず止まっている。

残った作業を手伝う。

2時頃下ろす予定が、結局暗くなり始める。
未完成な部分を割り切ってキャリアカーに積む。
出庫

表に出たところでエンジンをかける。
「くるっと一周してみー」
一般道ちゃうからええやろ^^(ここだけの話)

初走行はとにかく普通に走った!
後の3人も一周ずつ走る。

「わーいわーい、走ったぞ~」

とりあえず、積み込んで出発していきました。
カウルリア

僕も誘われたけど、もうサーキットには興味ないし
仕事も、作りたい物も一杯やしね。

速さより、何周走れるか?

その結果と事故、怪我が無い事だけを祈って。

結果報告のメールが来た!

『ラジエターの配置が悪くてオーバーヒート連発でしたが、休み休み三人で楽しく走ることができました!お陰さまでシャーシとパワーは最高でした!じっくり煮つめて来年も再チャレンジしたいと思います。』

だって。




ラフ&シャープ - 2007.08.05 Sun

7/12に書いた日記の家具屋さんのご依頼。
天然木の大きな天板に使うSUS(ステンレス)の脚を作りました。
両端に木の表面を残してあった部分をカットして、スッキリさせた天板。
通常のHL(ヘアライン)や400#研磨(ポリッシュ)では風合いが出ない。
でも、SUSの質感はほしい。
サンドブラストも考えたけど、手仕事でしか出ない風合いを出す事にした。
まずは、60×60厚み2,0㎜の角パイプを寸法切り。後からかけられない部分から荒→中→細の順に研磨パットでランダムに目を付ける。
ランダム研磨


納得する雰囲気まで目付をして組み立てにかかる。
まずは仮付けで両面、4角を組む。
仮付け


対角を確認して本溶接。まだ、角が赤いですねー。
本溶接


そうして、サンダーで削る。傷が無くなるまで麻バフで磨く。
ポリッシュ


全体を荒→中→細の順に研磨パットでランダムに目を付ける。あ~、しんどい・・・。腕があがる~。
ランダム研磨全体


別に作ったコの字型を組むんで以上の繰り返し。
いや~、予定よりもかなりヘビーやった・・・。

天板が素敵なだけに、手を抜けないし(あたりまえか^^)
勝ってもいけないし、負けてもいけないし。
主張しながら仲良くやってくれるでしょうか?
横にすると低いテーブルになるんですね。
テーブル脚テーブル脚2



阪神百貨店、「木の作品」フェスティバルに出展されるそうです。

注文待ってまーす^^。

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プロフィール

かなものや

Author:かなものや

大阪、守口市(花博公園の近く)で別注金物、アイアン製品の製作、施工、溶接機の販売、一般向け溶接教室をしています。
手仕事のアトリエ『LONGUE QUEUE』もよろしく。

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